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ちょっと変わったスノーボールクッキー

 

突然ですが、みなさんこちらが何かわかりますか?きな粉?きび砂糖のようにも見えますが…どちらも不正解。実はこちら、米ぬかなんです。撮影で使用する機会があり、購入したもの。お米屋さんで500g約50と、とってもリーズナブル!なんですが…。撮影で使用するのはほんのわずか、しかし最少販売重量は500gから…。いくらなんでももったいない!というわけで、今回はおいしく活用する方法を考えてみました。

 

 

 

TEXT by 尾﨑綾/フードコーディネーター

そもそも米ぬかとは?

米ぬかが一体なにものなのか、みなさんご存知でしょうか?どんなイメージをお持ちでしょうか?「お米のなかま」「なんとなく体によさそう」「ぬか漬けとかぬか床が思い浮かぶ」などなど…。そもそも米ぬかとは、玄米を削って精米した際に出る粉のことを指します。では、玄米からどれくらいの米ぬかが採れるのかというと、玄米の10%ほどが米ぬか、残りの90%が精米になります。精米と比べると、重量は大したことはないと感じるかもしれません。しかし、玄米に含まれる栄養の90%以上はなんと、米ぬかに含まれているのです。糖質の分解を助けてくれるビタミンB1たんぱく質の分解を助けてくれるビタミンB6といったビタミンB群や、腸内環境を整えたり、脂質・糖・ナトリウムなどを体外に排出するはたらきがある食物繊維…その他にもたくさんの栄養が詰まっています。これはますますおいしく使わなければもったいない…!

 

何を作ろう?

そんな栄養たっぷりな米ぬか。炒ってそのまま食べることももちろん可能なのですが、独特な風味は好みが分かれるところ…。そこで、米ぬかを使ってスイーツ作りに挑戦!今回のメニューは、スノーボールクッキー。使用する材料はこちら。ちょうど差し込んできた陽の光を味方につけて輝いています…!ひとつずつ見ていきましょう。左から、バター、薄力粉、粉砂糖です。

 

そして本日の主役、米ぬか(写真左)お菓子作りをしているとよく思うことですが、全体をみるとバター・砂糖量の量が多い!!!でもきっとおいしくできるはず。

 

 

早速調理していきましょう

材料が揃ったところで、さっそく調理開始です。まずは、米ぬかを炒っていきます(写真左)。少しずつ色づいてきました(写真右)

 

完了!どうです?炒る前と後、並べてみると色の違いがわかりやすいですね!

 

 

 

この米ぬかを薄力粉と一緒にふるい、常温で柔らかくしたバターや粉砂糖と混ぜ合わせると、あっという間にクッキー生地の完成!なんですが…え?こんなにひび割れあっていいの??ちゃんと成形できる???

 

 

 

若干の不安を残しつつ、一旦生地を寝かせるため、冷凍庫へ…。15分の休憩を挟み、取り出した生地をぎゅっと握っていざ成形。ひび割れで感じた不安はどこへやら、しっかり形になりました!ここまでくれば、少し気は早いものの、見た目はすっかりスノーボールクッキーですね。それでは焼いていきましょう。 

 

焼き上がり!できばえは…?

焼き上がったクッキーがこちら!ほんのり色づいたのがわかりますか?

 

 

焼き上がったクッキーが並ぶ様子に、思わずKATOMIさんと2人「かわいい~」を連呼。本当にかわいかったんです…。とはいえ、まだ完成一歩手前。ここからさらにおめかししていきますよ!ということで、最後に粉砂糖をまぶして…

完成です!これは完全にスノーボールクッキー、見た目では米ぬかが入っているなんてわかりませんよね?

 

肝心のお味は?

もちろん、完成して撮影を終えた後はみんなで試食!サクサクとして口当たりはとても良し!

肝心のお味ですが…「ちょっとナッツっぽい」「アーモンド系?」といった声も聞かれ、米ぬか入りだと伝えるまで、まさか米ぬかクッキーだなんて誰も思わなかった様子。

米ぬかのクッキーを焼くことを事前に知っていた社内スタッフ(私自身も含め)でさえ、「へぇ、これが米ぬか入り」という感じで、言われないとわからないな、という印象で、すっかり食べやすくなっていました。

とはいえ、言われてみれば米ぬか独特の風味もわかるかも、というお味ではあるので、やはり好みによるところはあるものの、これは大成功といってよかったのではないでしょうか…?!

 

いかがでしたか?次回以降、何を作ろうかはまだ未定ですが、気になる食材・メニュー等があれば、また挑戦していきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました!