
TEXT by OZAKI
スタジオでは、過去の撮影を振り返って、「あの料理すごく映えてたよね」「あれおいしかったな~」なんて話になることもしばしば。
最近、そんな話題に挙がったメニューをご紹介致します。
お麩ラスクです!

ラスクというと、パンでできたものをイメージする方が多いかと思います。
でもあれ、パンで作ると事前に水分を飛ばすのに加熱が必要だったり、焼き時間が長かったりと、意外と手間なんですよね。
ところが、お麩を使えば、バターや砂糖を絡めて焼くだけと、とっても簡単。
お好みできな粉や抹茶などをまぶしてアレンジも可能。
ちなみに、スタジオで話題になったお麩ラスクは、バター、砂糖、牛乳をフライパンで熱し、お麩と絡めて焼いた、キャラメル風味でした。

絡め方が甘かったかも?と思う部分も、意外としっかり味がするもの。
ついつい手が伸びて、みんなで食べればあっという間になくなるほどでした。
お麩がおやつになるなんて、このメニューに出会うまで思ってもみなかった人ばかり。
これはもしかして、お麩は他にもおいしいスイーツになるのでは…?
そもそもお麩とは
みなさんは、お麩が何からできているかご存知でしょうか?
きっと改めて聞かれると、「考えたこともなかった…」という方も多いことでしょう。
生麩、焼き麩など、作り方によっていくつか種類があるお麩ですが、原材料は全て一緒。実はお麩って、小麦からできているのです。
小麦粉は、水を加えて練ることで「グルテン」という小麦たんぱく質が形成されます。
小麦粉と水を練ったものからでんぷんを洗い流し、「グルテン」を取り出すことがお麩作りのスタート。
そんなグルテンにもち米粉を加えて混ぜ、蒸したり茹でたりしたものが「生麩」、小麦粉を加えて混ぜ、焼いたものが「焼き麩」となります。
ちなみに、最初に紹介したお麩ラスクで使用したのは「焼き麩」。
今回は、「焼き麩」を使ってスイーツ作りに挑戦してみます。
お麩であられを作ってみよう
さて早速。そんなお麩で作ったスイーツがこちら!
お麩あられです。

どうせ作るなら、パッとできておいしいものがいい。
というわけで、このあられ、砂糖水をフライパンでふつふつさせて、お麩を絡めて混ぜるだけ。とっても簡単!
特にお麩の焼き色がついた側面、よく見るとお砂糖を纏っています。

これはもう!ひなあられ!
先ほど、撮影で余った小町麩でシンプルに作りましたが、お麩自体を手鞠麩など華やかな物に変えれば…これはもうひなあられ!

もちろん、こちらもフライパンで砂糖水を絡めて混ぜるだけ。

使っているのがお麩なので、硬くなく、お子さまでも食べやすい。


ちっちゃくてカラフルで可愛くて、ひな祭りにぴったりじゃありませんか?
「ちょうどいい甘さ」「緑茶に合う~」「懐かしい味がする」「子どものおやつにいいんじゃない?」「ずっと食べてられる…」などなど…大好評でした。
ちなみに、オリーブオイルを絡めて焼いて、塩や粉チーズ、ブラックペッパーなどをまぶせば、おつまみやスナック感覚でも食べられそう。
興味のある方はぜひ!
せっかくなのでもう一品
実はもう一品、お麩でスイーツを作ろうと考えた時に、やってみたかったメニューがありました。
それが、
フレンチトースト。
ラスクでパンの代わりになるなら、フレンチトーストもいけるのでは?
食感・食べ応え共にしっかりとした車麩を使い、食パン代わりに一晩、卵液に浸してフライパンで焼いてみれば…。
これはもうフレンチトースト!



メープルシロップをかけていただきます。
食パンで作るよりももっちりとした印象。
人によっては「食パンで作るよりも好きかも」なんて声も!
チョコソースやフルーツジャムなんかも合いそう。
大成功でした。
いかがでしたか?
今回はお麩に注目していくつかスイーツを…と試してみましたが、お麩ひとつでこんなに盛り上がる?!というほど、どのメニューも簡単&美味しいで大満足でした!
「実はお麩で作ってるんだよ」なんて、家族や友人との話題作りにもいいかもしれません。
少し調べてみるだけでも、メニューやアレンジアイディアがたくさん見つかるお麩スイーツでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!