みなさんは、「食育」という言葉をご存知でしょうか?
食に関する知識やバランスのいい食事を選択する力を身につける等、食べる力・生きる力を育むことを指す言葉です。(かなりざっくりですが)
毎月19日は19(いく)の語呂合わせから食育の日、さらに、6月は食育月間とされているそうです。
街中でたまたま食育の展示を目にする機会があり、私も久々に食育のことを思い出しました。
普段食べている果物や野菜は木になるのか、土に埋まっているのか…どうやってできているのかを知らない。
魚が切り身で泳いでいると思っている子どもがいる…はちょっと大袈裟でも。
普段食べている食材が、どうやってできているのか知らない人は、意外と大人でも多いのかも。
そんなことから、今回は「普段食べているアレって何からできてるの?」という話を、大豆に注目して書いてみようと思います。
まず大豆って何からできてるの?
では早速。
大豆ってどうやってできるのでしょう?
種を蒔いて、芽が出て、花が咲いて…実ができたらもうそれが大豆!…というわけではありません。
大豆の前にできるその実は枝豆。みなさんご存知の枝豆は、実は大豆になる前の若い段階で収穫したもの。そして枝豆は、収穫しないままさらに成熟すると大豆になります。つまり、大豆=枝豆!この時点で、これまで出会った方の中にも「大人なのに知りませんでした…」という方が結構いらっしゃいました。
大豆からできるもの
じゃあ、大豆からは何ができるの?ということで、ざっくり挙げるとこんな感じ。

実は意外と身近なアレもコレも大豆からできていた…?!なんて発見があった方も、もしかしたらいるのではないでしょうか?
せっかくなので、今回はこの中から、「おから」と「豆乳」ができる様子をご紹介します。
はじめていきましょう
スタートはこちらの大豆。

スーパーでも購入できる、ごく普通の大豆です。
まずはじめに、この大豆をさっと水洗いし、一晩水に浸けておきます。


冬場ならそのまま置いておいても心配はありませんが、暑くなる時期は、冷蔵庫へ。
この大豆が一晩経つと…。
水を吸ってこんなに大きくなりました!

水に浸ける前と並べてみると、一目瞭然です。

ちなみに、水に浸けておいた大豆をそのまま煮ると、スーパーなどでよく見かける「大豆の水煮」が出来上がります。
が、今回は「おから」と「豆乳」の完成を目指すので、次のステップにいきましょう。
大豆から豆乳とおからへ
一晩水に浸け、膨らんだ大豆をミキサーへ。

水も加えて攪拌します。


大豆の粒がなくなるまで続けます。

できました!

ちなみに、ここでできた大豆の液は「生呉(なまご)」と呼びます。
続いて、その生呉を鍋に移し、水を加えて火にかけます。

ふつふつしてきたら火を弱め、混ぜながら10分ほど煮ていきます。


煮えたらいよいよ「おから」と「豆乳」は完成間近。
濾していきます。



そして…。
完成です!



「大豆と水だけでできるの?」「途中まで全然イメージわかなかったのに、急に知ってるおからと豆乳になった!」etc…。
スタッフで感想を言い合いながら、あっという間にできました!
そのままでももちろん食べられますが…。
せっかくなので何か作りたい
ということで、先ほどのおからや豆乳を使って、いくつかおやつを作ってみました。
+片栗粉で。




豆乳もち
+バナナで。


豆乳バナナプリン
どれも片栗粉やバナナなど、ちょっと材料をプラスしただけ。
豆乳もちは、豆乳に対する片栗粉の量を変えるだけで、もっちりしっかり食感にも、ふんわりとろける食感にも!みんなで美味しくいただきました。
いかがでしたか?
今回は、大豆からできる加工品の紹介でした。
豆乳やおからのように、知らないだけで、意外と身近な食べ物からできているものが、他にもたくさんあるのかも。
気になる食品があれば、調べてみるのも面白いかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
TEXT BY Aya Ozaki